エリザベス女王杯は3歳馬と古馬が争う最強牝馬決定戦です。
以前は3歳牝馬3冠戦の最終戦として京都芝2400mで行われていましたが、1996年から古馬にも開放されるとともに距離が2200mに変更されました。
古馬に開放されてから最強牝馬決定戦らしく近年は波乱の決着は少ないが、意外と1番人気が苦戦傾向のようです。
昨年は、オークス2着、秋華賞3着とG1を勝ちきれなかった3歳馬モズカッチャンが、逃げ切りを図るクロコスミアを好位のインからゴール寸前で差し切り勝ちを決めました。
■目次
エリザベス女王杯のコース特性
エリザベス女王杯は京都芝2200mで行われます。
スタンド前からスタートし外回りコースを約一周します。
1、2コーナーがやや急カーブとなっていることと3コーナーの上り坂があることからペース落ち着きやすいです。
4コーナーに向かっての下り坂からペースアップしても長い400mの直線をしぶとく粘る先行馬も目立ちます。
ペースが速くなっても追い込みを決めることは難しく、後方待機組は早めにマクれる脚がないと厳しいでしょう。
京都芝2200mの各種成績
データ集計期間は過去5年です。
騎手別成績
騎手名 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ルメール | 8 | 3 | 2 | 16 | 28.6% | 35.7% |
武豊 | 7 | 6 | 5 | 26 | 15.9% | 29.5% |
岩田康誠 | 6 | 9 | 5 | 27 | 12.8% | 31.9% |
浜中俊 | 6 | 6 | 10 | 29 | 11.8% | 23.5% |
福永祐一 | 6 | 6 | 6 | 24 | 14.3% | 28.6% |
今年絶好調のルメール騎手が、過去5年の該当コース実績でも1位です。
種牡馬別成績
騎手名 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ディープインパクト | 16 | 16 | 17 | 76 | 12.8% | 25.6% |
キングカメハメハ | 8 | 8 | 7 | 58 | 9.9% | 19.8% |
ハービンジャー | 8 | 6 | 3 | 47 | 12.5% | 21.9% |
ステイゴールド | 7 | 8 | 8 | 55 | 9.0% | 19.2% |
マンハッタンカフェ | 6 | 3 | 2 | 45 | 10.7% | 16.1% |
やはり京都競馬場と相性がいいのか、エリザベス女王杯に限ってもディープインパクト産駒の成績は抜群です。
枠番別成績
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 11 | 10 | 7 | 90 | 9.3% | 17.8% |
2枠 | 16 | 9 | 11 | 87 | 13.0% | 20.3% |
3枠 | 15 | 9 | 10 | 94 | 11.7% | 18.8% |
4枠 | 8 | 15 | 10 | 98 | 6.1% | 17.6% |
5枠 | 7 | 7 | 11 | 116 | 5.0% | 9.9% |
6枠 | 6 | 10 | 9 | 127 | 3.9% | 10.5% |
7枠 | 11 | 9 | 12 | 138 | 6.5% | 11.8% |
8枠 | 12 | 17 | 16 | 130 | 6.9% | 16.6% |
明らかに内枠有利の傾向が出ています。エリザベス女王杯の枠順も要注目です。
エリザベス女王杯の過去10年のデータ
- 1番人気の勝率は10%、連対率50%と意外と苦戦。
- 人気薄の馬が連対するには馬場が渋る必要あり?
- 4コーナー10番手以下からの勝利は格が違ったスノーフェアリーのみ
- 3、4歳が活躍、6歳以上はほぼ出番なし
- リピーターが多い
- 父サンデーサイレンス系×母父ノーザンダンサー系の組み合わせが強い
エリザベス女王杯(2018年)の注目馬
本命にしたいとかではなく純粋な注目馬としてノームコアを挙げておきます。
秋華賞トライアルの紫苑Sを快勝したのになぜ秋華賞に出走しなかったのでしょう?
同じ生産牧場(ノーザンファーム)出身のアーモンドアイとの対戦を避けて、いかにもエリザベス女王杯一本に絞ったようなローテーションです。
しかも鞍上は絶好調のルメール騎手。予想を度外視して政治的な意味合いでこの馬を勝たそうとしている気がしてなりません。
上位人気馬5頭くらいは実力が拮抗しているはずですが、終わってみたらどうせまたルメールなんでしょ?w
2018年のエリザベス女王杯の展開予想
昨年2着に逃げ粘ったクロコスミアがいるが、騎手ともどもハナを主張するタイプでもなく内枠の出脚の速いプリメラアスールの方が逃げることになりそう。もしくは大外のミスパンテールもマイルで逃げる脚があるのでスタートと京都マジシャンの横山騎手の思いつきでこちらが逃げる展開も考えられる。いずれにせよ、距離に不安のあるタイプなのでスローに落とし込むだろう。
スローのままなら、直線は鋭く伸びる瞬発力タイプに期待したい。もしくは逆に2200m以上でも通用しそうな馬のマクリに注意が必要か。個人的な見解だが超スローの極端な展開になった場合は、実際に走る距離そもののへの適性など関係なくなる。今回で言えば2000~2200くらいが丁度良さそうな馬は評価ポイントをプラスにする必要はない。
本命は上位人気の実力馬の中から瞬発力が最もある馬にして、相手をマイル実績馬と長距離適性が高そうな人気薄馬を選びたい。
当たらないのでもちろん無料ですw
思い出のエリザベス女王杯
2010~2011年のエリザベス女王杯を連覇した外国馬スノーフェアリーの強さが最も印象に残っています。
欧州で実績を残した馬が日本の競馬場で同じように活躍できるのは現代において非常に稀なケースなのですが、この馬は2年連続いとも容易く日本のG1レースをかっさらっていきました。
日本の3冠牝馬(アパパネ)がホームグラウンドで子供扱いされたのです。
とにかく両レースとも見てほしいです。
2010年は直線入ってエンジンがかかってからインに切れ込むときの鋭さが異常です。実況も「すぅんごい脚!」って驚くのも無理がありませんw
続いて2011年、大逃げを打つ伏兵馬がいて何やら波乱の展開。4コーナーから直線入り口のスノーフェアリーは前年より手ごたえが悪く馬群に包まれているではないですか。この馬を外した馬券で勝負していた極東マンボ的には願ったりでワクワクしてました。しかし・・・
やっぱりお前が勝つんかーい!?
てかいつの間にそこにいたの?って感じです。
こういうレースを見せられると、馬券が外れても清々しい気分になりますね。
2018年エリザベス女王杯もこのようなスリリングなレースになることを期待しています。
出走メンバー的にちょっとアレですがw
2018年の馬券成績
今年はラッキーなことに既に勝ちが確定しています(残りのレースを予算の範囲内で馬券を購入した場合)。
夏以降はずっと調子は振るわないですが、淡々と予想して美味しいところの組み合わせのみ馬券を買うことで平均以上の成績が出ると信じています。
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