極東マンボは早期リタイアを遅くも2028年、可能なら1年でも早く実現したくて、今までリスクを無視して目先の配当利回りの高さを重視した高配当株式ポートフォリオ(以後、高配当PFと呼ぶ)を中心に投資・運用してきましたが、以下2点の理由から高配当PFの構成や運用方法を変更しようと思いました。
- クラフトハインツの暴落をもろに食らい(損害額は約86万円)、PF内のリスク分散が足りなかったと反省。
- 職場環境のホワイト化が進んでいることと自身の職場における図々しさが増したことで、会社員生活が以前より苦しくない。
まとめると、リスクを取ってまで早期リタイアを急ぐ必要はないので、当初目標にした2028年リタイアに向けてゆっくり(それほどゆっくりではないが)と以前よりは安全に株式資産を積み上げていけば良いのかなといった具合です。
また、人生後半とは極東マンボにとってリタイア後の人生を指します。無論、今の会社員生活は人生前半です。
その人生後半が始まった時に今回新しく考えた高配当PFが100%完成されるよう残りの会社員時代を歩んでいこうかと思っております。
■目次
人生後半の目標ポートフォリオ
2019年現在からあと8年かけて以下のポートフォリオを完成させるつもりです。
ポートフォリオの銘柄比率
銘柄 | 目標比率 (%) |
想定利回 (%) |
---|---|---|
BTI ブリティッシュアメリカンタバコ |
10.0 | 4.5 |
MO アルトリアグループ |
10.0 | 4.5 |
RDSB ロイヤルダッチシェル |
10.0 | 4.5 |
KMI キンダーモルガン |
5.0 | 3.5 |
SLB シュルンベルジュ |
5.0 | 3.0 |
STZ コンステレーションブランズ |
10.0 | 1.5 |
KO コカコーラ |
10.0 | 2.5 |
MMM スリーエム |
10.0 | 2.0 |
KMB キンバリークラーク |
10.0 | 2.5 |
ABBV アッヴィ |
5.0 | 3.5 |
GSK グラクソスミスクライン |
5.0 | 4.0 |
M メイシーズ |
5.0 | 3.0 |
CTL センチュリーリンク |
5.0 | 4.5 |
PF全体 | 100.0 | 3.3 |

13銘柄と微妙に増えてしまいましたが(以前は7~9銘柄)、個別株を楽しみつつある程度リスクを分散させるにはこれくらいは必要でしょう。
リスク分散と管理の容易さを最優先させるならETFだけの方が合理的なのですが、どうしても個別株をやめることができませんw
表の想定利回りについて説明すると、買付単価ベースの税引後配当利回りが2028年はこれくらいに落ち着くだろうという予想です。
例えばBTIで言えば、2019年現在目標比率を大きく超過しているので2度と買い増しは行うことはないでしょう。つまり現時点の買付単価ベースの配当利回り(5.8%)より下の4.5%を想定しているということは、ある程度の減配を覚悟していることになります。
また最後の2銘柄(ハイテク銘柄1、2)は任意のハイテク銘柄をいずれ組み入れたいと思っていますが、まだ具体的な銘柄は決まっていないということです。本格的な景気後退が訪れハイテク銘柄がズドンと下がった時の楽しみにしております。まあお楽しみ枠という遊び心を入れています。
ポートフォリオのセクター比率
実は今回時間をかけて考えたのは銘柄でなくセクターです。
(銘柄はさくっと決めちゃいました)
セクター | 比率 (%) |
---|---|
タバコ | 20 |
エネルギー | 20 |
飲料 | 20 |
資本財 | 10 |
日用品 | 10 |
医療 | 10 |
小売 | 5 |
通信 | 5 |

生活必需品と言われ景気にあまり左右されないタバコ、日用品、飲料だけで全体の60%、さらに不況にも強そうなエネルギーと医療を合わせてディフェンシブなセクターが全体の85%を占めているので、これが完成すれば相当手堅いポートフォリオになるのではないでしょうか。
取りあえず比率が最も高いタバコ株25%の根拠を説明します。
2019年現在PF全体の時価総額が約16万ドルに対してタバコ株が約9万ドルも占めています。
2028年までに受け取れる配当金と給料から入金できる投資額の合計をざっくり計算すると20万ドルになるので、それでタバコ株以外を買い付けるとPF全体が36万ドルに対しタバコ株の比率が25%になります。
要は2028年までタバコ株以外に入金投資を頑張って、タバコ株の比率を25%まで下げることが目的になります。
運用ルール
セクター比率は厳密に目標に到達するようにしますが、銘柄はそんなにこだわりがないので入れ替えOKとします。
- 毎月最低でも手数料負けしない金額分(1,100ドル)は買い付ける。
- 減配により配当利回りが想定利回りの半分以下になったら全株売却する。
- 株価上昇により配当利回りが想定利回りの半分以下になったら利益確定しても良い(一部、全部いずれも可能)。
- 同一セクターなら銘柄入れ替えや複数銘柄保有は可能とする(売却したら代わりに何か買う)。
- 目標ポートフォリオにないセクターの銘柄もPF全体の5%までなら組み入れても良い(複数セクター入れても良いがあくまで合計が5%までとする)。
各セクターや銘柄について
新規に組み入れたセクターを中心に理由など説明します。
タバコ
この記事が投稿される日(2019年2月28日)にブリティッシュアメリカンタバコ(BTI)の決算が発表されます。
この記事を書きながら減配発表→株価暴落の恐怖に震えあがっています。
・・・そうクラフトハインツ(KHC)のトラウマです。
50%以上の減配で敗北宣言、20~49%の減配で号泣、1~19%の減配で無表情、減配なしでガッツポーズ、まさかの増配で昇天と言ったところでしょうか。
とにかくルール通り、配当利回りが想定利回りの半分以下になったら潔く撤退します。
アルトリアグループ(MO)については大麻事業で頑張ってくださーい。
日用品
キンバリークラーク(KMB)は日本でもなじみのあるブランドを複数保有しているという安易に抱く安心感だけでこの2銘柄を選びました。
かつて同じ理由でクラフトハインツ(KHC)を購入したような・・・
飲料
はい、お馴染みのコカコーラ(KO)をベタでも選んだのは、炭酸飲料嫌いの極東マンボでも飲める数少ない炭酸飲料がコカコーラなんです。(ちなみに他に飲めるのはオロナミンC)そういう商品売ってるってやっぱ強いのかと。
コンステレーションブランズ(STZ)は、欲しかったビール製造のアンハイザー・ブッシュ・インベブ(BUD)がSBI証券で取り扱っていないのでその代替えで選びました。
医療
ディフェンシブなポートフォリオを組むなら選択肢に入れなければいけないヘルスケアセクターですが、その中からディフェンシブさを犠牲にして高配当で有名な2銘柄(ABBV、GSK)を選択しました。
理由はレバレッジがかかっているとはいえ別ポートフォリオで複数銘柄に分散されたETF(CURE)を保有しているからです。
小売り
Amazonにフルボッコにされる未来しか想像できませんが、そんなことは誰でも思うことなので予想を裏切る大当たり銘柄を当てたくてPF全体の5%程度の遊びで組み入れることにしました。
メイシーズ(M)は2018年末の暴落により配当利回りが魅力。
メイシーズと迷ったターゲット(TGT)は増配実績50年と・・・

ロゴがいつもお世話になっているプレステージにしか見えないということで、いずれはPFに組み入れるかも知れません。
通信
個人投資家に人気の通信セクターですが、ベライゾン(VZ)以外は何やら怪しい雰囲気を醸し出しており、ディフェンシブという扱いはしておりません。
どうせ比率5%ですし怪しいならとことん怪しい銘柄を買ってやれということで、通信セクターで配当利回り1位のセンチュリーリンク(CTL)にしました。
どこかのタイミングでAT&Tかベライゾンに入れ替えます。
お遊び枠として情報技術
当然ながらディフェンシブとは真逆のセクターです。Amazonはディフェンシブ!(キリッ)とか言っていた人もいたとかいないとか・・・
まだ銘柄は決まっていません。
このセクターはどの銘柄を買うかというより、どのタイミングで買うかの方が重要な気がします。
もしかしたら2028年まで買うタイミングがないかも知れませんがそれはそれで構わないと思ってます。
ちなみにすぐ何か買うとしたら普段仕事でお世話になっているマイクロソフト(MSFT)ですね。
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